高橋信次著「大自然の波動と生命」における現象論の要約

第1章 人生航路の波動

(1)人類の歴史と波動

私たちは、何の目的で、この世に生まれてきたのか? 古代人は原始共産社会を営んでいた。それは、天変地変から、また外敵から部族を守る為に、個々の力ではどうすることも出来無い環境であった。一族の集団が、殖えるに従って不平不満が募り、闘争の第一歩が始まった。智力と腕力の強い者が支配者となり、この様な環境においても、まだ共存共栄的な生活は続けられていたのである。

平和の楽園も、他の部族によって侵され、他の部族との戦いによって、敗者は支配され、部族は権力を持った、豪族によって統一されていった。豪族は一族を守る為に、武力を生み、武力は武将を生み、原始共産体制は、武将の権力によって崩壊し、遂に、封建社会の出現となった。古代人は天候の変化や、天変、地変、外敵、その他の生活に対して、本能的予知能力が強かったのである。

人間性の発見は、宗教を生み、神意を悟る環境を生み出した。人々の自覚によって、武力の力は、自己保存と、自我我欲の心が、自ら破壊を呼び、科学的集団は国家を形成し、学問は更に深く、物質文明の進歩は続き、戦争は拡大されて、国家間の問題に発展し、経済物質戦争へと、変わっていった。

宗教も、哲学も、また人としてなすべき真理も、解明されているにもかかわらず、幾度かの争いを、繰り返さなくてはならない。ある時は、宗教戦争に、ある時は、経済戦争に、更に、集団化されて、思想戦争へと進んでいく。科学兵器は、大きな犠牲者を出し、人種的偏見も、思想的経済戦争も、やがては人間一人一人が自覚して、戦争の無益を悟るようになる。物質文明の向上に従って、政治経済、人間性の向上、即ち、精神文明が確立されてこそ、平和な社会が建設されていく。

一時の争いが生じても、人間は理性を持って、新しい経済機構の中で、共存共栄、原始共産体制より、更に、次元の高い、個人個人の人間としての使命に生きる、真の共存共栄の社会が、完成されるのである。マルクスの共産主義は、地上より滅び、唯物論は、人心を離れ、独裁者の犠牲にならない、真の光明に満ちた、地上極楽界が生まれる時が来ている。21世紀の中期から、22世紀には神意が実現されていく。自覚された、人間一人ひとりの力によって、築き上げられていくのである。

肉体は進化し、私たちの生命即ち魂も、転生輪廻の法則に従って、肉体という舟に乗り、魂は磨かれてきたのである。小さな波動から、大きな波動へ、歴史は変わっていく。大自然における、現象界の輪廻は、一時も休む事無く、過去から現在、現在から未来へと循環されていく。過去に説いた聖人の教えも、総て真理であり、あらゆる人生航路の試練の中に、自らを悟り、魂は進化されていくのである。

現代の肉体に宿った生命は、その時代の同級生であり、総て経験してきた過去世の実在を、現象界に具現することが出来るのである。それは、過去の約90%の潜在意識である。

物質と生命の一体を知り、地上界の極楽浄土が建設されていくのである。それまでには、幾度かの天変地変を経て、真の人のみが現象界に生存することが、許されるのである。精神・物質両文明発達の推移は、地磁気の波動と、太陽の熱・光の波動が調和している場所に、影響されるものである。昔はエジプト文明も、インド及びインカ文明も、現代緯度の南側に発達していた。現代文明の中心は、アメリカのワシントン・東京・パリ・ローマ・北京・ロンドン・モスコーと北側に、文明発達が推移している。それは、気象条件の寒暖に影響がある。即ち、肉体条件と気象条件の波動が、調和している民族が、発展しているのである。しかし、人心は、物質偏重主義の陥り、唯物的思想が、人間本来の霊性を失い、資本主義は大自然界の、万物を独占的支配に落としいれ、常に対立的闘争によって、平和な社会を、破壊に至らしむのである。

人類は霊性に目覚めよ。自然の姿に還るべし。自由と平等、平和な楽園を、地上界に造らなくてはならない。今や、現象界と実在界の謎が、解き明かされる時が、到来している。科学は、生命の実在を証明し、地球外の惑星に、他の天体へと発展し、高等動物の存在を知り、真の人々は、無限の現象界へ発展していくのである。

(2)人生の指針と波動

私たちは、万物の霊長として、大自然生命本体大神霊(仏)の子として、肉体生命を持ち、その慈悲の中で生存している。それは、現象界の万物を人類に貸し与え、人類は預かっている万物を支配している。

勿論、国家の独占物でもなく、個人の独占物でもない。神と表裏一体である実在界の光の大指導霊が魂修行のために、私たちに与えているのである。

私たちは、神の子として万物に感謝し、大神霊即ち仏に対し、報恩の精神で応えなくてはならない。過去世において、修練を積んできた生命が、再び現世において修行の為、肉体に宿ったのである。

正しい真の正法による一念のエネルギーは、神(仏)の意識に調和し、心身の安らぎが与えられ、霊感によって自分自体の指針を自覚することが出来る。

悩みは山積みしている。それは、魂の修行の為、約10%の表面意識によって生活しているからである。過去世における生命が、自分自身の指針を意識しているが、生命(魂)が肉体の舟に乗って、人生航路の波浪を乗り越え、修養に向かうため、五官に作用され、自己保存、自我我欲、魔によって自らを苦難に陥し込むのである。類は類を呼び、友は友を呼ぶ法則の如く、自分自身が総て定めているのである。一旦、人生航路の暗闇に堕ち込むと、自分の本性を見失うのである。また過去世におけるカルマによって、魂修行の苦行が、定められている人々もいる。如何なる苦楽も、過去世の約束であると、自分自身が悟り、反省の日々を送り、一念力の努力と実行で体当たりすることが出来たなら、総て自分の未来は解明されるのである。

運命という言葉は、過去には存在しても、将来には正法を得れば空である。

大自然の理法を悟って、自分の運命を知り、慈悲と愛の調和を作り、自由自在に活動することが出来るのである。私たちの指導霊によって、教えられた人生航路の流転における盛衰の波動について次章から述べる。

(3)大自然と人生航路

船舶は、海洋航海に対し、あらゆる諸条件について、研究されてきた。進路を定める羅針盤・緯度計・速度計・海流・気象・航路の海図等に関し、私たちの頭脳が物質化した必需品である。更にレーダーも私たちの脳内には既に与えられている本能を、物質化したに過ぎないのである。船舶の装備品が、如何に優秀でもそれを動かす指令、最終的責任者は、如何に自動化した船舶も、操作の意思は人間以外には出来ないのである。渡り鳥は、何千キロの海や山を越えて、目的地に到着する。私たちは大空に揚がれば方向を誤るが、考える力がある。鳥は神の保護を受けて、目的に応じた本能を与えられている。生物総てが環境に適応され、大神霊(仏)の慈悲なくしては一秒たりとも生存は不可能である。如何なる生物も、大自然界に目的を持って、生命活動を続けている。大自然界の循環やその他の事象と、非常に関連している問題を観察することにより、私たちの未来に起こりうる現象の近似値を見出すことが出来るのである。

第2章 人生航路波動の原理

大自然界における諸現象は、規則正しく循環の法則に従って存在している。

私たちに関係のある太陽・月・地球も莫大なエネルギーによって、太陽は太陽の黄道を、地球は太陽を中心にした一定の軌道を、月は地球の軌道を自転公転して、運動を続けている。太陽の光も熱も電磁波も音も総て波動によって永遠の運動を続けている。地球の四季も小宇宙である私たちの人生航路における盛衰も大自然の諸現象を無視することは出来ない。なぜならば、私たちは細胞体の集まりによって諸器官が造られ、五体を形成しているからである。

この五体は、自分自身の意思によって、吸収した動物・植物・鉱物の原料を何億何千万かのバクテリア・酵素の働きによって、細胞分裂を助けている。

大自然界は神体であり、この神体は神意によって、支配しているものであり、この支配者こそ大自然生命本体大神霊(仏)である。大宇宙・小宇宙は一定の波動によって連動されている。そのために、人生航路の波動も大自然の波動を組み合わせることによって、将来起こりうる現象をある程度見通すことが出来るのである。具体的に大自然と私たちの相似点を組み合わせて、人生航路の波動を研究し、羅針盤を造り出せるのである。その一番の鍵は、私たちと自然を知る為に、大自然三体現象を考えてみることであり、それは大自然の法則である。

(1)大自然の三体現象

大自然界における万物の現象を、大別すると殆ど三組に分類される。この三組、即ち三体が複雑多岐な現象や変化を造って、万物を安定した姿に置き換えているのである。

1、太陽系の三体

太陽と地球と月が地球磁場内に生存している私たちや他の生物に大変深い関係を持っている。動物・植物・鉱物の三体も私たちの生存に深い関係を持っている。あらゆる現象界の三体を、陽性・中性・陰性に区分して考えてみる。

(A)陽性

太陽は熱・光のエネルギー源であると同時に、地球や他の惑星に対して、自転公転のエネルギーを与えている。この大自然の姿を陽性と考える。

(B)中性

地球は月を衛星として、太陽のエネルギーと、地球自体のエネルギーによって、生物生存の環境を与えている。太陽と月の中間的相互関係にあるので中性と考える。

(C)陰性

月は地球の引力と、太陽のエネルギーによって安定した運動を続けている。海が満潮、干潮の現象を起こしたり、私たちの生と死や、女性の生理的現象に周期的な相互関係を与えている。この大自然の姿を陰性と考えることが出来る。


大自然界は、陰陽中間的因子によって安定しており、中性的環境においてこそ、生物の生存が可能である。陽性である太陽は熱エネルギーに因って、私たちの肉体生命細胞の保存を可能にして、地球、月と共に陰中陽、相互関係があってこそ、万物に安定した環境を与えているのである。

2、地球の三圏

地球を大別すると、気圏・水圏・岩圏の産圏によって構成され、生物生存の環境に適合した、光と熱のエネルギーを吸収している。

(A)気圏

地球は大気と呼ばれる厚い空気の層で包まれている。地表から、平均11キロ付近までは、対流圏と呼ばれている大気圏であり、高さに従って気温は下がる。高気圧、低気圧、雲等が地球上に、いろいろな気象現象を起こすのである。この対流圏の上、約50キロまでは、成層圏と呼ばれている。この成層圏は高さに関係なく、気温は一定しており、最も安定している層である。成層圏の上80キロまでは、中間層と呼ばれる所である。この中間層の50キロ付近は、かなり高温で、地表の気温とほぼ同じである。60キロ以上から、気温は徐々に下がっていく。80キロ以上は、電離層と呼ばれ、気温は次第に上昇していく。その原因は、太陽からの輻射してくる紫外線やX線を吸収して、そのため空気分子が分離して電子が出来るからである。

気温の下部層の大気は、化学的に窒素と酸素を主成分とする混合気体で、少量のアルゴン・炭酸ガス・水蒸気を含んでいる。酸素は動植物の生存に、欠くことの出来ない元素である。水蒸気は場所によって、異なるが気象現象に深い関係がある。また、雷によってできるオゾンや窒素は、植物に対して、成長のエネルギーを供給している。地上より11千キロくらいまでの気圏は、太陽の強い紫外線や宇宙線、流星塵の大部分を遮っている為、生物の生存を保護している。

(B)水圏

地球の表面は、71%が海洋及び陸地内の河・川・湖・沼であり、これを含めて水圏と呼ばれている。

(C)岩圏

地球は固体であり、その構成物は岩石からなっている。この部分を岩圏という。岩圏には火成岩・水成岩・変成岩がある。水成岩は、地表の75%を覆っているが、岩圏を地下16キロまでとすると全質量の95%は火成岩となる。その主成分を見ると酸素が46・7%、珪素27%、アルミニウム8・1%、鉄5%、カルシウム3・6%、ナトリウム2・7%、マグネシウム2・1%等8元素となっている。

鉱物は、岩圏全体としては、比較的少量である。このように気圏・水圏・岩圏の三体に分類され、水圏も硬水・中性・軟水に分類され、さらに酸性・中性・塩基性の三性に分けられる。

ギリシャのターレスは「地球上の万物は、総て水から出来、水に還る」と考えていた。ピタゴラスも地球上の総ては「地水火風」の四元素の割合によって造られると唱えていた。しかし、地球の構成物質についての古代人の考え方は、科学の急速な進歩によって、17世紀以後は、全く姿を消してしまったのである。

地球表面における岩石の比重は、平均2・7グラムであるが、地球全体の比重は5・5グラムである。これから見ても、地球内部の比重はかなり大きな物質から出来ている。隕石の成分は、超塩基性岩と呼ばれ、深成岩の成分に似ており、隕石は鉄とニッケルが主成分で、鉄9%にニッケル8・2%程度の割合である。

地殻の上部を化学的に見ると、アルミニウム・ナトリウム・カリウムが多く、下部はカルシウム・マグネシウム・鉄が多く、カルシウム・マグネシウム・鉄のように重い比重の物質の上に、軽い物質があって、地殻の均衡が保たれている。

私たちの肉体が、骨格と柔らかい肉体細胞が組み合って、安定されているのと同じである。地球の中間層は、比重3・4~5・5グラムの鉄や、マグネシウムに富んだ超塩基性岩から成っている。地球の核、全部は液体ではなく、中心部は固体であるという学説が有力である。中間層は、地球全体の82%余りで、全質量の68%を占め、核の体積は16・2%、質量は、約31・5%を占めている。

地下の温度は、地表の温度に余り影響されない。逆に地球全体の熱伝導は、地下から地表に供給されていて、その熱量は1秒間に焼く6兆カロリーと計算され、地球が太陽から与えられている熱量の役2500分の一に当たる。

日本だけ見ると、約70億カロリーの熱が、地球の内部から放出されていると計算され、石炭を一秒に約5000トン燃焼している熱量に相当する。

私たちも、太陽の熱・光のエネルギーを、体内外に受けているが、体温は自分自身の内部から発生している熱エネルギーである。地球も、大自然の法則通りの仕組みによって構成されている。

3、固体・液体・気体の三体

固体は、一定の形態を保ち、それを変形しようとする外力に対して、抵抗を有する特性を持っている。それは、期待や液体の比べて、引力が遥かに大きい為である。液体は、一定の形を保有しない。また、温度や圧力の変化に伴う、体積変化が小さい。体積変化が小さいことは、分子相互間の距離が極めて小さい為である。このことは、摂氏百度の水を同じ百度の水蒸気にするとき、その体積が約千七百倍となる事実を見てもよく分かる。気体は非常に大きい圧縮率を持っている。

常に与えられた空間に充満している。その性質はいずれの部分をとっても同一である。他の気体の充満する器の中に押し込めれば、よくそれと均一に混合する性質を持っている。物質によっては、固体・液体・気体に変化する。例えば、氷点下の水は凍って、固体となり、温度上昇に従って液体に循環し、温度を沸点まで上昇すると水蒸気となり、冷却されると再び水に循環される。

このように液体は、物理的化学的変化を与えることにより、固体にも気体にも変化する。これらの三体を大自然の陰中陽に代入すると、

(A)陽性は固体

(B)中性は液体

(C)陰性は気体
となる。液体は固体にもなり、気体にも変化する中間的な物質であるから中性と定めたのである。固体は、目で見ることが出来、また、分子間の引力が液体・気体と比べて遥かに強い集団で構成されており、陰陽的性格を持っている。気体は分子が個々の運動をしている集団であり、一つの気体を目視することが非常に難しい。この気体も周囲の温度の冷却・気圧の変化によっては液体となり、更に個体的変化を生ずる性格を持っており、固体・液体・気体は循環の法則を、具体的に示す良い実例である。気体は、陰性的性格を持っているので陰性と考えたのである。



4.液体の三性

液体は、一般的性質として温度・圧力等の変化によって固体化したり、気化する性質を持っているので中性と定めたが、この中性的液体も化学的性質で分類すると、酸性の強い液体・塩分の強い液体に分けると、酸性・中性・塩基性の三性になる。

(イ)陽性は酸性液体

(ロ)中性は中性液体

(ハ)陰性は塩基性液体


5、波動

静かな水面に石を落とす時は、その点より輪状の波紋が四方に伝播する。これは、水波である。

この時、水面に浮かぶ物は振動するのみで波と共に進行はしない。振動のエネルギーのみ進行する。波の進行方向に相隣れる点は、次々遅れた状態にある。弾性物質の一部に振動を与える場合にも、波の有様は四方に伝播する。

このような現象を波動という。

波動を伝播する物を媒質という。

音波・光波・電波等も波動の一種であり、空気は音波の媒質である。

私たちが日常使用している電球に交流の電気を流す時、50サイクルまたは60サイクルの波動によって一秒間に点滅回数が50または60回行われている。

私たちの眼は、残像という現象によって、前の光が残っている為、連続点灯されているような錯覚を起こしているのである。

私たちの生命現象も総て、波動によって続けられている。光も私たちの視覚と調和されなくては、物を見ることも出来ない。即ち、光と私たちの視覚の波動が調和されてこそ安定しているのである。

耳も視覚と音波の調和によって事象を判断することが出来るのであり、私たちの諸器官の作用は、総ての波動が調和されて完全である。


6、光の三原色

互いに余色をなす二種の色の光を混ぜると白色が得られる。また、赤・緑・藍の三色を適当の割合にして一箇所に集めても白色が得られる。

光の三原色のうち、赤と緑を混ぜると、赤の余色である紅が得られる。このように光も三種に分けられる。

(イ)陽性は赤色

(ロ)中性は緑色

(ハ)陰性は藍色


7、色の三原色

絵の具の色は、光と異なり、色光を出している場合は殆ど無い。

ある色の絵の具に含まれる白色の部分には、光を吸収して、その他の色の光を反射して出す為に、生ずるものがある。即ち吸収する色の光の余色を呈する。従って、絵の具の混合によって得られる色は、光の場合とは違うのである。

例えば、黄色と青の光は余色に近いから、これを混ぜると白っぽい色が得られるのであるが、絵の具の黄色と青を混ぜると緑色になる。それは、黄色の絵の具は青・藍・黄の光を吸収し、青色の絵の具は赤・橙・黄の光を吸収するので、二つを混ぜるとどちらにも吸収されない緑を反射するからである。

青・紅・黄の三原色の絵の具を、適当な割合で混ぜると任意の色が得られるから、これを色の三原色(青・紅・黄)という。この三原色は、光の三原色(赤・緑・藍)とは違う。

絵の具の三原色の青と紅を混ぜると藍が得られる。

紅と黄を混ぜると、赤が得られる。黄と青を混ぜると緑が得られる。

このことから、絵の具の原色は、丁度それぞれ光の三原色の余色になっている。

(イ)陽性は紅色

(ロ)中性は黄色

(ハ)陰性は青色

紅色は暖かさを感じ、炎のように陽性であり、黄色は中間色であり中性、青色は冷たさ・清浄さを感ずるので陰性と考えられる。


8、原子の三性

物質は、分子から構成され、分子は数個の原子から成立している。この原子は陽電子と中性子から成る原子核と、その周囲を回転する陰外電子からなっている。

電子の質量は極めて小さく、水素原子の質量等は1800分の一に過ぎない。

この電子は、陽電子を持った原子核との間の引力によって、その周囲に拘束され、安定な軌道を運動している。このような電子を束縛電子または軌道電子という。

陽電子から、陰外電子にエネルギーが流れると中性子は陽電子に変わり、陰外電子に作用して核と陰外電子が、調和されている時は、安定している。15ミリの飴玉を地球の表面に伸ばして約ピンポン玉位の大きさの物が原子の大きさである。

(イ)陰性は陰外電子

(ロ)中性は中性子

(ハ)陽性は陽電子

太陽系の惑星と同じ陽に、原子核を中心に陰外電子が運動を続けており、エネルギーをはらんでいる。


9、電気の三性

三相交流の場合、電気の流れは、陽性(+)より、陰性(-)に流れ、各相の中間は地中にアースされている。陰性・中性・陽性の極によって回路が成立している。

(イ)陽性は(+)

(ロ)中性は(N)

(ハ)陰性は(-)

大自然界の三体現象と同じように、電力も三性をもっており、電動機は三相電力を使っている。


10、細胞の三体

物質は原子から出来ているように、生物は生活体の最小単位である細胞から出来ており、細胞は原子から出来ている。

細胞を大別すると動物の場合、次のようになる。

(イ)原形質

(ロ)細胞質

(ハ)核

細胞質は一個の核があってその周囲には、ミトコンドリア・中心体・コルジ体・脂肪粒がある。

ゾウリ虫・アメーバー等の原生動物や藻類のうち、クロレラ・ミカバキモ等は、体が一個の細胞からなっていたり、ある藻類は四個、八個の少数細胞からなっているものもある。しかし、一般の動物・植物は多くの細胞の集まりから出来ている組織や、器官が組み合わさって一つの体を造っている。私たちの血球や生殖細胞の卵子や精子は遊離した一個の細胞である。皮膚や筋肉は、沢山の細胞が集まって出来ている組織であり、このような組織が組み合っていろいろな諸器官が出来ている。細胞の大きさは生物の種類によって異なるが、同じ生物でも体の部分によってはその大きさが異なる。

私たちの体を造っている細胞の中でも、卵細胞は直径230ミクロンで、最も小さい細胞は6ミクロン位で、平均17ミクロン位の大きさである。細胞の形は、卵細胞は球形、神経細胞は糸状、白血球は無定形であり、いろいろな種類がある。細胞は、生物や組織の種類によって色素体・液胞・中心体等がある。それぞれの細胞は、特別な機能を持っており、細胞器官と呼ばれている。

ミトコンドリアの顆粒には、細胞が呼吸するのに必要な酵素があり、細胞が生活に使うエネルギーを生み出している。

細胞は、その分裂によって一個より二個またはそれ以上の細胞になり、細胞分裂は、一般に核分裂から始まる。生物は受精した卵細胞から始まって、一生を終わるまでの間、常に体の何処かで細胞分裂を続けていき、細胞は核が死ぬと総ての機能が停止する。

生物と物質の相違は、大自然のエネルギーを自分の意思によって吸収して成長するか、しないかである。

物質は物理的化学的外力によって、含有する相対的なエネルギーを出すことである。生命は、物質を支配しており、物質は肉体・生命の保存上に欠くことのできないものである。生物も、物質も共にエネルギーをはらんでおり、大自然界において循環し、生命も物質もまた意識(心)即ち精神的作用も物質科学も根本は一体である。


11、私たちの三体

私たちは大自然の中に生存し、時間と空間のある現世において、肉体的に生と死の循環を繰り返している。物質は時間と空間に影響を受け、私たちの生命(意識・魂)は、現世の時間空間を超越して、転生輪廻の法則の中で保存されていく。私たちの考えるエネルギーは、物を造り物質の如何なるエネルギーをも支配することが出来る莫大なエネルギーである。

E=∞ エネルギーは無限大の大宇宙生命に調和することが出来る。

物質のエネルギーは相対性理論により、現世の時間と空間及び地球上の制約を受けて、E=MC2であり、光の二乗で計算される。

私たちの理性・品性・教養・徳を兼ね備えた誠実な人間は総ての支配者である。私たちを大別すると次のようになる。

(イ)陽性 肉体(原子細胞)

(ロ)中性 指導生命(意識は霊子)又(過去世の生命即ち守護・指導霊)潜在

意識の90%

(ハ)陰性 生命(意識は霊子)(魂又は意識)表面意識の10%

この三性が調和してこそ、立派な人間として、社会の調和を実現していくことが出来るのである。肉体は両親の先天的・後天的因果の結晶体であり、現象界で人生航路の修行を目的として、与えられた生命の舟であり、生命流転の修行船である。指導生命は守護・指導をする次元の異なる霊人であり、現象界の師匠である。

肉体は、現象界において生命を確認する代名詞であり、目視することが出来る為、陽性と考えられる。

生命は、その人の意識(魂)智徳であり、肉体的現象によって示されたあらゆる業績であり、客観的な姿であり、陰性と考えられる。

指導生命は、肉体生命の指導者であり、その人間の意思と大宇宙生命本体の意思を調和させる為の霊人であり、左右に片寄らない真理を守る中道的生命であるから中性と考えられる。

指導生命は、その人々の生命修養の段階によって、上段階の霊人から、下段階の霊人と千差万物である。(殆ど自分の過去世の生命である)

如何なる諸問題に関しても、指導生命が決定を下すことは出来ないので、小宇宙生命即ち私たちの魂の意思によって、総ての行動が決定されるのである。守護・指導霊が決定することは出来ない。

死後の世界においては、

(イ)陽性 生命(意識は霊子) 潜在意識の約10%

(ロ)中性 指導生命(意識は霊子)(過去世の意識の連帯者) 表面意識の 

約90%

(ハ)陰性 肉体(光子細胞)

生命は、意識界に入って、自分自体の表面意識が90%と潜在意識が10%となり、陽性に変わり、指導生命は現象界と変わらない生命で中性と考えられる。現象界の肉体は物質界に置き去り、生命の流転に持ち歩くことが出来ない。あの世の肉体は、自分の意識が支配する更に精妙な肉体を造りだすことが出来るが、光子細胞故に現象界においては陰性と考えられる。

このように、私たちは三体によって人格を形成し、過去世・現世・来世と循環が続けられていく小宇宙生命体なのである。


12、三世の流転

生命の流転は永遠に続き極限が無い。大自然界における春夏秋冬のリズムも、昼夜のリズムも何万年と繰り返されてきたのであり、生命も滅することなく保存されてきた。何万年もの間には地磁気の波動により、幾多の天変地変を経て、現代文明が発達してきた。歴史的にはエジプト・インド・インカの全盛時代から、現代は東京・北京・パリ・ロンドン・モスクワ・ニューヨーク・ワシントンのように文明の中心は北側に移って来たのであり、太陽と地球の関係によって、気候の変化が人類の文明度に影響してくる。

私たちの生命は、人体に入る前から、魂の修行を積んでいるのであり、人体に入ると共に、過去の修行は意識の中に隠されて、五官の抵抗の中で、新たに魂を磨く為、現象界に生まれて来たのである。人生航路を、肉体と共に航海し、苦楽の修行が続き、来世へと循環されて行く。肉体とは異なり魂の流転である。

(イ)過去世

(ロ)現世

(ハ)来世

総てが神の意思によって、万物が使命を帯びて過去から現代へ、現代から来世へと流転し進化を続けている。


13、世界の人類

現象界に生存している私たちは、人類の差別無く平等に大自然の慈悲の中で、生活を営んでいる。然るに人類は、文明の尺度や経済的尺度または皮膚の色によって、人間自身が不平等な差別意識を持ち、敢然と対立意識を造りだしている。神は平等に、現象界へ使命を与えて、生存を許している。差別待遇の最も大きな問題は、人種問題である。

この人種も大別すると、白色・黄色・黒色人種となるが、知能・気質・性格のような精神的特徴の点で、人種間に差があるということは理論的には証明されていない。また、異なった人種間の混血、それ自体が生物学的に悪い結果を生むという正確な証拠が無いのである。

人種は生物学的に扱われるべきである。

多くの人は人種という言葉を国籍、地域、宗教、言語等文化を等しくする人間を誤って、人種と呼んでいる。日本人は国籍を同じくする国民であり、ユダヤ人はユダヤ教徒であって、日本人もユダヤ人も人種とは言えないのである。

人種に関する誤った考え方は、歴史的に見ても恐ろしい闘争を繰り返してきた。このように、地球上の人種も、皮膚の色のみで白色・黄色・黒色の三人種に区別されても、人間的には相違が無い。自我我欲を捨て、同じ人間同士として平和な社会建設のため、専念することが神への報恩であり、宗教でも、思想でもない、人種でもない、神の子として、平等に生活をすることである。

大自然の三体現象を人心開発の根本として、過去の聖人君子は哲学的に真理を解明してきたのである。

「智・情・意」の真理も、「真・善・美」の解明についても、「天・地・人」と自然の哲理を説いてきたのである。しかし、時代の進歩と文明の変化のよって「美・利・善」とその説き方も変わって来たのである。

現代社会における真の幸福は、精神的・肉体的・経済的の三要素を充実することによって得られるものである。

それは真の正法による、自我我欲を捨て、徳を施し、万物を独占せず、他人に大善を尽くすことこそ神への報恩の生活である。

人類の幸福は、人類自身が分かち合うことにより、平和がある。平和な生活は、理屈ではなく神意である。

大自然界は、「大宇宙生命と、私たち生命の波動が調和されるには、正法を悟り、自分自身の一念力による実行努力が総てを解決する。」ということを教えている。

エネルギー恒存も、物質の質量不変説も、また生命不変の輪廻も大自然の波動である。私たちの日常欠くことの出来ない数も、極大から極小まで限界無く組み立てられていく。この数も、大自然の三体現象に代入してみると波動の近似値を知ることが出来るのである。


14、数と波動

数は私たちの日常生活から切り離すことは不可能である。軽量・測量総て日常に密着されており、生活に基準となっている。

万物の諸現象も数によって示され、私たちは納得することが出来る。数も大自然の真理を教えており、不変妥当性であり、欠く事が出来ない。そのため、人類が何処に行っても通用する唯一の通達法である。この数を、大自然の法則に代入して考えると、私たちの波動がどのように変化してくるか予測することが出来るのである。

(A)変化数

大自然界の万物は大別して三体三性に区分される。この三体三性は物理的・化学的・心理的・霊的にそれぞれが組み合って変化する。そして相互関係も持っている。このように「3」の組み合わせは、あらゆる諸現象によって変わるので「変化数」と言う。

(B)基本数

大自然は陰陽中間的因子によって安定を保っている。この順位を1・2・3に分類し、万物の基準として考える。

陰性・中性・陽性の三性に数を代入すると、月は陰性で地球を中心に運動を続けており、「1」のグループと考える。

地球は太陽と月の中間的存在であり、中性と考えられ「2」のグループに定める。

太陽はエネルギーの源であり、地球は太陽の惑星として、三番目に当たる居住遊星である。この太陽を陽性と考える。「3」は陽性のグループとして1・2との関係が強い位置を占めている。1・2・3を基本数と言う。


(C)根本数

数の基本数1・2・3を延長していけば、数は無限大に伸びていく。

どんな大きな桁の数も、単数の総和を出すと一桁の数になる。

この一桁の数を根本数と言う。

1・2・3・4・5・6・7・8・9を根本数といい、この組み合わせによって電子計算機も出来ている。

例題→67の場合は6+7=13、13→1+3=4・・・・・・根本数4

108の場合は1+0+8=9・・・・・・・・・・根本数9

1960の場合は1+9+6+0=16、16→1+6=7・・・・根本数7

太陽系惑星・・・・・・9星

人体の関節・・・・・・108=9

三角形の角度の総和・・・180度=9

四角形の角度の総和・・・360度=9

根本数の最高は9であり、二桁以上の数は、その数を逆にして引いた差の単数の和は9になる。

例題→96-69=27。27→2+7=9

561-165=396。3+9+6=18.。18→1+8=9


15、数の組み合わせ

基本数1・2・3にそれぞれ変化数3を加算すると、1の組・2の組・3の組に分類され、この三組の基本数に、変化数を加算し、二桁の数を根本数に直すと基本数に循環することになる。1の基本数に変化数3を加えると4になる。4の根本数に変化数3を加えると7になる。7の根本数に変化数3を加えると10になる。1+0=1となり、根本数は基本数に循環する。

2の基本数に変化数3を加えても、また、3の基本数に変化数3を加えれば、根本数は基本数に還ることになる。

大自然界の輪廻と変わるところが無く、この配列は不変妥当性を持っている。

各数の配列の縦線・斜線・横線の総和の根本数は、総て陽性であり、大自然界の神より与えられた太陽のエネルギーの源の姿である。

1の同属数(3を加え続けた数)は永遠に伸び続ける。2の同属数(3を加え続けた数)も、3の同属数(3を加え続けた数)もそれぞれ不変で循環をしている。


16、数と大自然

大自然界の陰性・中性・陽性を基本数に当てはめると、陰性に属する「1」の系列を1の同属数と呼び、中性に属する「2」の系列を2の同属数、陽性に属する「3」の系列を3の同属数と言う。

陰性「1」の同属数は、1(+)・4(N)・7(-)に分類されて陰性の性質を持っている。この中には更に(+)(N)(-)の性質を含んでいる為に記号を含めたものである。

中性「2」の同属数は、2(+)・5(N)・8(-)に分類されて、中性の性質を持っている。同属数の中にも位置のエネルギーの差があり、(+)(N)(-)の波動差がある。

陽性「3」の同属数は、3(+)・6(N)・9(-)であり、陽性の性質を含んでおり、同属の中でも位置のエネルギー差があり、(+)(N)(-)の波動差がある。

このように、大自然界の中に太陽があり、更に地球が存在し、その衛星として月が運動を続けている。地球の中にも分析すると陰性分・中性分・陽性分の含んだいろいろな物質が存在している。また、物質界の一部を分析しても、やはり陰中陽に分類することになる。当然、陰性分に中にも、更にその強弱即ち波動差の生ずることは、大自然の理法であり仕組みである。


17、生年月日の秘密

私たちの肉体は、両親の先天的・後天的因果によって、母親の排卵と父親の精子の結合によって、神より生命を与えられ、胎児の第一歩が始まる。

小宇宙である私たちに春夏秋冬のスタートである。受胎はその小宇宙の春であり、大自然界における、陽春の環境に若芽の出るが如く、生命の躍動が始まる。胎児は、母親のエネルギーを吸収して、細胞分裂を生じ、五体は形付けられ、大自然界の植物も、太陽のエネルギーを吸収するように、地中母体のエネルギーを吸収して、細胞分裂は活発化し、生長を続けていくのである。

胎児も小宇宙の春は過ぎ、夏の季節に入って行き、受胎後六ヶ月となり、五体の諸器官は完成されていく。

植物は、二酸化炭素と強い光のエネルギーによって澱粉・脂肪・蛋白質・その他の有機物質を造り出し、実りの秋を迎える。私たちの生命も、このような大自然の波動と調和しつつ、九ヶ月目に胎児は母体より、現世に生まれて来るのである。植物は秋の収穫時には、地中に果実と共に眠り、再び地上界に成育するリズムの到来を待ち、寒い冬を迎えるのである。

乳児も、その生まれた現世に位置は、冬のリズムで、自分自身の意思はない不自由な姿であり、生命保存に対して、最も不安定なシーズンである。

この現世に生まれた位置は、私たちに人生航路波動の決定的瞬間であり、最も重要な意味を持っている。即ち、生年月日の生まれた年は、その年の太陽の位置のエネルギーを示している。

生まれた月は、地球を中心に運動している、その月の位置のエネルギーを示している。

生まれた日は、その日の地球の位置のエネルギーを示している。

大自然界と私たちはあらゆる関連によって結ばれている。三体性も私たちの将来に起こり得る現象の近似値を見付け出す為の説明であり、真理と科学との一致を見出す為である。

私たちの絶対位置である生年月日と春夏秋冬の波動が組み立てられて、人生航路の波動を見出すことが出来るのである。

自分自身の絶対位置と自分以外の絶対位置を総合して、人生航路の波動を知ることが出来るのである。

しかし、人生航路の波動を自分自身が確認しても、自分自身の一念力と実行力を無視してはならない。危ない波動を知ったなら、自分自身の進路を誤らないように気をつけて進まなくてはならない。大自然の真理を悟れば、自らの肉体生命を神の光によって保護され、霊感によってあらゆる事象を未然に知ることが出来る。しかし、肉体人間は五感の作用によって自然のリズムを外すことが多い。その為には自分自身の日常生活を反省し、二度と間違いを繰り返さない生活を続けていくならば、人生航路を平穏無事に過ごすことが出来る。

第3章 波動の法則

私たちの過去・現在・未来の盛衰を生年月日によって具体的に知り、人生航路を科学的に霊的に調整して行く事が幸福な人生を送る第一歩である。

私たちは生まれながらにして、自分の生涯の波動を持っている。その波動は次の方法によって示される。

法則(1)

(生年月日の陰・中・陽)

根本数を陽性・中性・陰性に区分して、太陽・月・地球の位置のエネルギーとして考え、循環してくるその年月日のエネルギーの波動を比較対象して決定する。

この組み合わせをトランスのエネルギー方式に考えてみると、生命力の波動が具体的に示される。

私たちに意識より与えられた考えるエネルギーは、脳電流に関連しており、脳波という波動が生じる。脳波は電気的現象であり、考える時は、一つの複雑なトランスと考えられる。

生命の流転の経過に積み重ねた過去のカルマ、また、後天的のカルマと肉体の持つ先天的、後天的因果による内部抵抗があるため、100%の生命力を発揮することが出来ないのである。

この問題は自分の波動を調和する以外に方法は無い。

(1)生れ年の根本数と陰・中・陽

世界各国の年号を一つに統一して、その年の太陽の黄道のポテンシャル・エネルギーを決定する。

例題→西暦1946年の根本数は、1+9+4+6=20、20→2+0=2となる

2は中性(+)である。昭和21年(1946年)は2中性(+)という太陽の

位置のエネルギーを持っていると定める。

*昭和は根本数から「1」を引く。大正は根本数に「3」を加える。明治は根本数に「4」を加える。年代の根本数を調整すると西暦の根本数も日本の皇紀の根本数も全部同じ太陽の位置のエネルギーとなる。

(2)生れ月の根本数と陰・中・陽

生れ月の根本数はその時における月の位置のエネルギーと考える。

例題→2月生れは2中(+)の月の位置と考えられる。6月生れは6陽(N)の月 の位置と考えられる。10月生れは1陰(+)の月の位置と考えられる。

*1月は1陰(+)。2月は2中(+)。3月は3陽(+)。4月は4陰(N)。5月は5中(N)。6月は陽(N)。7月は陰(-)。8月は中(-)。9月は陽(-)。10月は陰(+)。11月は2中(+)。12月は3陽(+)となる。

(3)生れ日の根本数と陰・中・陽

生れ日はその時の地球の位置のエネルギーと考えられる。

例題→25日生れの地球の位置のエネルギーは25→2+5=7となり、7陰(-)の位置と考えられる。

*1,10、19,28→陰性(+)

2,11,20,29→中性(+)

3,12,21,30→陽性(+)

4,13,22,31→陰性(N)

5,14,23、→中性(N)

6,15、24→陽性(N)

7,16,25→陰性(-)

8,17,26→中性(-)

9,18,27→陽性(-)

例題→大正8年9月23日の陰・中・陽

大正は根本数に3を加える。8+3=11→1+1=2。すなわち2中性(+)

という太陽の位置を示す。

9月は9陽性(-)という月の位置を示す。

23日→2+3=5であり、5中性(N)という地球の位置を示す。

この人は次のような位置を持っている。

年は2中性(+)、月は9陽性(-)、日は5中性(N)となる。

例題→昭和16年4月8日(1941年4月8日)生の陰・中・陽

昭和は根本数(1~9)から1を引く。昭和16年であるから1+6=7。

7-1=6となり、6陽性(N)という太陽の位置を示す。

4月の根本数は4であり、4陰性(N)という月の位置を示す。

8日の根本数は8であり、8中性(-)という地球の位置を示す。

この生れの人は、年は6陽(N)、月は4陰(N),、日は8中(-)である。

例題→西暦1927年2月9日生の陰・中・陽

西暦1927年の根本数は、1+9+2+7=19。19→1+9=10。

10→1+0=1であり、1陰性(+)という太陽の位置を示す。

2月の根本数は2であり、2中性(+)という月の位置を示す。

9日の根本数は9であり、9陽性(-)の地球の位置を示す。

この生れの人は、年は1陰(+)、月は2中(+)、日は9陽(-)である。


法則(2)

(私たちの生年月日の春夏秋冬)

私たちは小宇宙であり、大宇宙現象界の波動の影響を受ける。

生れ月は、現世における慈悲を受けていない時であり、始めて大自然に肉体生命の実在を示し、人生航路の第一歩である。

母体内で春夏秋冬の九ヶ月を経て、小宇宙の第一歩は、冬のリズムに入る。

即ち大自然現象界に、魂の修行を目的として、修養道場入門の新入生である。この三ヶ月は、自分の意思を持たず、神の意思によって母体からのエネルギーを吸収し、また、その他の栄養分で、生長を続ける。

生後三ヶ月を過ごした乳児は、体もしっかりとして感情を示すようになる。

この生後三ヶ月は、私たちの一生に色々な変化を起こす時である。私たちは、赤信号を使って、あらゆる事象に注意を喚起する。

(イ)冬のリズム赤信号

凍結している大地に草木は繁茂しない。私たちの日常生活の中にも思わしくない諸問題が発生する時である。このような時に、悪い原因を造らないことが必要である。新しいことは一切慎むことである。今までのことは実行するように勤めることである。新築・増築・見合い・就職・開店・新たな取引等、将来の暗雲を示している。学校の成績等も一年を通じて、余りよくない時である。また、思いがけない病気等に見舞われ入院等の現象が生ずる。

従来から行って来ていることは、良いのであるから、無理をしない生活が必要である。運が悪いと嘆く人は、このような月に原因・結果を現わしている。

自分のリズムを知ることである。

(ロ)春夏のリズム青信号

春の訪れは、私たち小宇宙にも救いが与えられている。大自然界の春は、若芽の成長によってやがて花が咲き、蜂や蝶の天国が再現される。

この春は、青信号と名付けられる。私たちの魂が躍動する時である。

新しい計画・就職・移転・開店・見合い・交際・取引・旅行・結婚等、総てに良い結果を生ずる時である。しかし、赤信号の冬に悪い原因を造れば結果となって現象が生ずる。

青信号の時には、少しくらいの難題も解決される。循環してくる年の波動と自分の生れ年の波動によっても違うので、法則(1)と法則(2)の相互関係を研究することである。大自然の春夏は、大自然界が賑やかになるシーズンである。

若葉は、強い太陽のエネルギーを吸収し、緑は大自然を覆う。万物の生命は躍動し、子孫保存の本能に燃えている時である。蝶や蜜蜂等の媒介や自然の風雨によって、草花は実を結ぶ時が来たのである。

(ハ)秋のリズム黄信号

やがて、秋の訪れである。秋は収穫のシーズンであり、私たちは黄信号と言っている。黄信号(秋のシーズン)は、今までの結果を出す時であり、新たに種を蒔く時ではない。また、冬の準備をする時でもある。私たちの波動も、大自然と変わってはいない。

大自然界の春夏秋冬は、各国それぞれ地球・太陽の自転・公転によって異なる。私たちも、この世に生を受けたその瞬間から、私たち自身の春夏秋冬がある。リズムの変転・波動の原理は少しも変わっていない。(波動の図示については、私の著書「誕生日占いー生年月日の波動と数意」を参照してください。)

例題→1月生れの春夏秋冬の波動

1陰(+) 4陰(N) 7陰(-) 10陰(+)の月は同属の反発を招きやす

い。

例題→5月生れの春夏秋冬の波動

5中(N) 8中(-) 11中(+) 2中(+)の月は同属数で反発が起こり

やすい。


法則(3)

(陰・中・陽の相互関係)

大自然界における現象が電気・磁気のように陰性分・中性分・陽性分、又は、N極・S極によって相互の変化が起こるように、私たちにも、大自然界と同じような変化が起こるのである。

私たちの体内に流れている血液も、血液型によっては受け付けない現象が起こる。

脳の電気的変化も物質と生命との差こそあっても、大自然の法則を無視して考えることは出来ない。私たちの考えるエネルギーは、教養・品性・徳及び環境とその目的によって、差異のあることは当然である。

感応力も人それぞれ異なり、その人の努力の一念の実行力によっても異なっている。大自然の三体現象を根本にした陰・中・陽も、陰性・陽性と中性と陽性・中性と陰性このように異性との変化が生ずる。

また、同性間の(+)(N)・(N)(-)・(+)(-)も位置のエネルギーと考えれば、物理的現象と同じような変化が起きる。

例題→物理的な電界について

帯電体の周囲において、電気力の作用する所を電界という。電気力は帯電体から、離れていても多少は作用する。

電界は無限の限界まで広がっており、電気力の作用は、距離の二乗に反比例して減るもので、帯電体の近くの部分だけである。

(+)と(+)の場合は反発し、(+)と(-)の電界は相互に引き合い、電界が強いことを示している。

例題→物理的磁界について

磁界にある、鉄粉は誘導によって磁界の方向に向き変えられ、互いに連なりあって多くの曲線を作る。この曲線を磁力線という。

磁力線は常にN極からS極に向かっている。同種の極から出た磁力線は互いに反発し、異なる極から出た磁力線は互いに引き合う。

例題→電動機(モーター)

モーターは電気エネルギーを磁石のエネルギーに変えて電動子を回転している。 電気エネルギーを供給しない限り、電動子は回転しない。電流が流れるとN極からS極へ、S極からN極へと回転する。N極とN極で停止している電動子も反発してS極に回転し、NS極へ循環されて行く。モーターもエネルギーの供給によって連動されるのであり、私たちの肉体も動物・植物・鉱物のエネルギーによって肉体生命を保っている。

以上のように、同性は反発し、異性は相吸引する姿が自然界である。

例題→雷雲

温度の上昇変化によって生ずる帯電した雷雲も、陽性(+)の電荷を帯びている所には、同性の電荷が集まっている。陰性(-)の電荷を帯電している場所は陰性のみが集まっている。風の外圧によって陰陽の電気が莫大なエネルギーと化すのである。

例題→蓄電池

希硫酸と鉛の格子によって、外装は絶縁物によって覆われている蓄電池も、一定電圧の直流を流して充電すると(+)(-)の電力を蓄えることが出来る。

(+)イオンは一箇所に集まり、(-)イオンは陰性の場所に集まっている。

(+)と(-)を負荷に接続すると電気エネルギーは光・熱・磁力等のエネルギーに変わっていく。

以上の物理的な例から見ても、私たちの生年月日の陰・中・陽もこの現象と同じような結果が起きる。それは、私たちの生年月日もその時の位置のエネルギーとして考えられるからである。

(法則3の1) 夫婦の場合

男女は陰陽自然の組み合わせであるが、各生年月日の陰・中・陽は同属でない方が良い。年の陰・中・陽、月の陰・中・陽、日の陰・中・陽がそれぞれ同属で無いことが理想である。

夫婦は互いにエネルギーの交渉を持つ。生れた年月日の陰・中・陽が同属で無い場合は、反発的現象は起こさない。但し陰陽同属の場合は、子供の年月日の陰・中・陽によって家庭の調和が図れる。

(法則3の2) 友人又は会社の場合

妻以外の交際者は、自分の生年月日の陰・中・陽が合致し、即ち同属の方が良い。肉体的エネルギーの交渉を持たないからである。丁度同性の電荷を帯電している雷雲のように、バッテリーの(+)(-)のように、同属同志の集まりは安定している。会社の上役との関係も同じ結果になる。

(法則3の3) 循環してくる月日

私たちの生年月日の陰・中・陽と循環してくる年月日の陰中・陽は同属で無い場合が良い。同属であると反発現象が起こり易いからである。今までのあらゆる不運な人々の現象を見ると、100%結果は合致している。不幸な結果は必ず自分の生年月日の陰・中・陽の波動と合致している。


第4章 自分の波動を知る法

(1)自分の生年月日の陰性・中性・陽性を確認する。

(2)自分の春夏秋冬の赤信号・黄信号・青信号を確認する。


同じ生年月日の人は世界中に沢山いるが、全員が同じリズムとは限らない。

つまり生れた時間を入れてないからである。時間の何分何秒が必要であるが、そこまでは確認できないからである。そこで、自分ひとりで生れてきたのではないことに気付き、両親や兄弟や子供の生年月日との関係を確認にすれば、正確な判断が出来る。家庭の一人に不幸が起これば、家族全員が不幸な要素を持っているのである。家族の不幸は、家族全員の最も悪い一日か、月か、年の波動に現われてくる。それゆえに、最も起こりうる一日を警戒することによって、災難から免れることが出来る。

波動による日常生活が異なるのは、家族環境と過去世のカルマによって違うことを記しておく。また、自分自身の波動も近似値にしかすぎない。それは、自分自身の努力によっても、また人生航路上の諸現象の結果によっても、転換するからである。電子計算機の原理や大自然の三体性を考えるとこのような現象が結果として出てきたのである。

例題→昭和2年9月6日の波動を求める。

この人の陰中陽を定める。

昭和2年(1927年)の根本数は、2-(1)=1。(又は、1+9+2+7=19→

1+9=10→1+0=1)

生れ年は1陰性(+)の太陽の位置のエネルギーを持っている。

月は9月で、根本数は9である。生まれ月9は、陽性(-)の月のエネルギーを持っている。

日は6日で根本数は6である。生れ日は6陽性(N)の地球の位置のエネルギーを持っている。

1陰性(+)の年の位置と、9陽性(-)は位置の差が大きい。(+)と(-)を持っているから、生命力の強い人であり、人の上に立つ生命力を持っている。

例題→アイゼンハワー元米国大統領(1890年10月14日生)

9陽性(-) 1陰性(+) 5中性(N)

ドゴール・フランス元大統領(1890年11月12日生)

9陽性(-) 2中性(+) 3陽性(+)

指導者的人物に多い(+)(-)が生年月日に含まれている人は、生命 

力は強いが盛衰の変化も多いことになる。


1陰性(+)・9陽性(-)・6陽性(N)の年の波動と月の波動と日の波動は、次の通りである。(図示できないので図示は私の著書「誕生日占いー生年月日の波動と数意」を参照してください。)

(生年1陰性(+)の波動)

波動の弱い年→昭和11年、12年、13年、20年、21年、22年、29年、30

年、31年、38年、39年、40年、47年、48年、49年、56 

年、57年、58年、平成2年、3年、4年、11年、12年、13

年、20年、21年、22年

転換の年→昭和14年、23年、32年、41年、50年、59年、平成5年、14年

23年

波動の強い年→昭和15年、16年、24年、25年、33年、34年、42年、43

年、51年、52年、60年、61年、平成6年、7年、14年、15

年、24年、25年

転換の年→昭和17年、26年、35年、44年、53年、62年、平成8年、17年

26年

変動の年→昭和18年、19年、27年、28年、36年、37年、45年、46年、

54年、55年、63年、平成1年、9年、10年、18年、19年、27年

28年

(生月9陽性(-)の波動)

波動の弱い月→9月、10月、11月

同属転換の月→12月

強い波動の月→1月、2月、4月

同属転換の月→3月

変動の月→5月、7月、8月

同属転換の月→6月

*9月生れの人は8月・9月・10月・11月頃には体に故障が生じたり、思いがけない問題が起こったり、余り良くない結果が出る時である。このようなときには見合い、新しい取引、移転、就職その他一切を青信号まで見送ることが懸命である。12月の入れば、今までの暗雲も晴れて上昇運に乗る月である。青信号の中でも同属の月3月は変化が起こるので、慢心してはならない。4月の入学の友達とは非常に縁が深い人々が多い。強いリズムの月に自分の目的に対し、一念力のエネルギーを燃やして、努力・実行して弱いリズムのつきを乗り切るような波動を自分自身で造り上げる生活こそ成功の秘訣である。

黄信号の月は、収穫の月であるが、大自然界と同じ台風現象の起きる時である。幸、不幸が突然起きる月であり、用心して生活することが大切である。この月に病気すると、永引く場合が多い。特に波動の弱い年は注意しなければならない。自分の身近な親子・兄弟のリズムの強い時に突発的な災害は起こらない。家族が悪い波動の重なった場合に起きるので、注意することが必要である。

(生日6陽性(N)の波動)

波動の弱い日→6,7,8,15、16、17,24,25,26日

転換の日→9、18、27日

波動の強い日→1、2、10、11、19、20、28、29日

転換の日→3、12、21、30日

変動の日→4、5、13、14、22、23、31日

*生れた日の波動は自分の年・月・日の陰中陽が同属の場合は、特に反発的現象が生ずる場合が多い。このような時に、風邪を引いたり思わぬ事故が起きる時である。変動の波動や弱い波動の日と、弱い波動の月、弱い波動の年が重なった日は一日の行動に注意して暮らすことが大切である。自分の波動を知った場合において、自分自身が波動に支配されるようではいけない。波動の良否に拘わらず、自分自身の意識の中に強い波動の支配力を持つことが必要である。

第5章 生命力と波動

私たちが小学校に入学した時は、殆ど同じ考え方をしていた友達も、学校を卒業する頃には人間的に常識も発達してくる。更に中学校に入り、上級学校に進むに従って、人それぞれの道も、考え方もその差を開いていく。社会人として人生航路の荒波にもまれるに従って、その人々の努力と実行の差は開いていく一方である。同じ会社に勤めていても、10年、20年と経過していくうちに、社長になる者と相変わらず下級幹部でいる者もいる。実力と環境がその社会にあっていたから差が出来たのである。しかし、人の上に立つ人間と、参謀的な人間等それぞれ目的の仕事に向いた生命力がある。

(1)陰・中・陽の生命力を持っている場合

この位置のエネルギーを持っている人々は、生命力が強大である。

自分の意思が強く、性格は孤独な人が多い。それは自己主張が強いからである。事故やその他で奇跡を起こす人も多い。それは生命力が強いからである。

政治家に多いタイプであり、指導者になる生命力を持っている。弁護士、検事、判事、組織の指導者に適している。

生命力が強い為に、目上の人との意見が食い違いを起こす場合が多いから、円満な人格を造ることによって偉大な人物になる生命力を持っている。

アイゼンハウァー(1890年10月14日)→9陽(-) 1陰(+) 5中(N)

アインシュタイン(1879年3月14日)→7陰(-) 3陽(+) 5中(N)

ニクソン大統領(1913年1月9日)→5中(N) 1陰(+) 9陽(-)

吉田松陰(1830年8月4日)→3陽(+) 8中(-) 4陰(N)

生年月日に陰性・中性・陽性の三性の位置を持って、更に(+)(-)(N)の位置で生れた人々である。(私は大物と呼んでいる。)

(2)同属の中に(-)と(+)又は異属の(N)の生命力を持っている場合

生年月日の各根本数に9陽(-)・8中(-)・7陰(-)のいずれかを含み、(+)又は(N)の組み合わせによる位置を持っている人は実行力があり、社会的に名声を挙げ、立身出世する人が多い。政治家・実業家に多い。

南原繁東大学長(明治22年9月5日)→8中(-) 9陽(-) 5中(N)

佐藤栄作(1901年3月9日)→2中(+) 3陽(+) 9陽(-)

五島慶太(明治15年4月18日)→1陰(+) 4陰(N) 9陽(-)

吉田茂(1878年9月22日)→6陽(N) 9陽(-) 4陰(N)

マッカーサー元帥(1880年1月26日)→8中(-) 1陰(+) 8中(-)

毛沢東(1893年11月26日)→3陽(+) 2中(+) 8中(-)

ドゴール大統領(1890年11月12日)→9陽(-) 2中(+) 3陽(+)


(3)一般的な生命力の場合

生年月日の陰陽のバランスが取れている人々で、盛衰の変化が少ない人々であり、努力しだいで安定した環境の中で平穏な生活のできる生命力である。

人望を集めて人の上に立ち、自分の意思により人の意見の上に自分の行動を律する人々であり、徳望家である。学者・医者・技術者・実業家等が良い。

鳩山一郎(1883年1月1日)→2中(+) 1陰(+) 1陰(+)

広川弘禅(1902年3月31日)→3陽(+) 3陽(+) 4陰(N)

金田一京助(1882年5月5日)→1陰(+) 5中(N) 5中(N)

松永安左衛門(明治18年12月1日)→3陽(+) 3陽(+) 1陰(+)


(4)同属の位置を持っている生命力の場合

生年月日の根本数が同属同性である生命力は、幼少時代に体の弱い人や、両親に縁の薄い人が多い。同性の生年月日を持っている人々は、頭の良い人たちが多く、同属同性の中に(+)(-)の位置を持っている人は、社会的にも名声を挙げる人が多い。強い意思と実行力で努力すれば、必ず成功する。変わり者扱いされる人が多い。芸術家・医学者・科学者・学者等が良い。

例→9陽(-) 3陽(+) 6陽(N)

8中(-) 5中(N) 5中(N)

8中(-) 2中(+) 2中(+)

9陽(-) 3陽(+) 3陽(+)

3陽(+) 3陽(+) 9陽(-)

6陽(N) 3陽(+) 9陽(-)

6陽(N) 3陽(+) 3陽(+)

7陰(-) 1陰(+) 1陰(+)

7陰(-) 7陰(-) 7陰(-)

1陰(+) 1陰(+) 1陰(+)

2中(+) 2中(+) 2中(+)

3陽(+) 3陽(+) 3陽(+)

同属の(+)と(-)又は(N)を持っている生命力は実業家として大成する人がある。


第6章 家族の波動

家族の構成は、殆ど肉身によって造られている場合が多い。それは、過去世における因縁による場合が多い。俗に言う仏縁というものである。

欲心の深い家族は必ず破滅する。家族の幸福は、精神面において親和力を持ち、他人に対して慈悲心を持ち、自分の魂の過去世に感謝し先祖や両親を敬い、このような家は笑いの絶えない家庭であり、明るい想念が満ち満ちている家族は、病魔に襲われず、肉体的にも、経済的にも、不安の無い家庭が築かれていく。心に欲心を持ち、人の幸福を妬み、不幸を喜び、一時の栄華に自己慢心し、先祖両親に対しても敬いの念はなく、自分自身の欲望を求めている家庭は、必ず精神的な安らぎを得ることは出来ない。大自然の万物を独占するような人は悪魔であり、必ず破滅を免れない。神は万物を平等に与えている。互いに報恩の心を持ち、互いに慈悲心を施しあわなくてはならない。

いかに波動の組み合わせが良くても、人の道を踏み外せば、不幸は訪れる。波動の組み合わせがあまり良くなくても、それぞれ神より与えられた使命であり、魂を修養するための修練場と自覚し、正しいく明るい家庭を造るために努力し、実行することが幸福を得る結果となる。

(1)子供は両親の波動を受ける

父親が3陽(+)即ち3月に生れた場合に、子供は3月、6月、9月12月の陽性で同属に生れてくることが多い。

年・日の根本数が同属の場合を含めて性格は父親に似ているものである。

この場合、陽性に拘わらず陰性・中性でも同属の場合は同じ結果になる。

母親が1陰性(+)即ち1月に生れた場合に、子供は1月、4月、7月、10月の陰性の同属で生れてくる場合が多い。

年・月・日の根本数が同属の場合を含めて性格は母親に似ているものである。

父母以外に祖父母系の波動に似る場合もある。

例題→父親(昭和3年6月3日生)、母親(昭和7年1月5日生)、長男(昭和31年10月11日生)、長女(昭和33年5月6日生)、次男(昭和35年11月4日生)の家庭の組み合わせを考えてみる。

長男は母親の生年月日の陰中陽が同属であるから性格は母系である。長男が将来家を見るようになり、次男は分家に出ることになる。長女は父親の生れ年と同属で、生れた日が同属であるから、父親の性格に似ている。次男は両親とも合致していない。祖父母系である。

長男と長女は性格が違う為、意見が合わない点があり、長女と次男は性格があっている。長男は陰・中・陽全部の波動を持っているからワンマン的性格がある。長女は中性分の強い波動を持っているから協調的性格である。長女は母親の胎教のよい時に生れている。それは、母体の春、青信号の波動を示しているからである。

母親は1,2,3,4、月まで冬の赤信号で、5,6,7,8,9月までは青信号

の強い時であるから安産であった。

家庭内において、母親が青信号の時、父親が赤信号というような組み合わせが理想である。一戸の家庭に誰か青信号の強い波動を持っている人がいれば、非常に良い組み合わせである。

この家庭は、長男が青信号の時に、母親が赤信号となっているから良いのである。長女と父親ハ赤信号が重なる。このような時には父親と長女が一所に旅行等をすることは避けることである。

常に青信号の家族がいることは幸福である。一般的に母親の青信号の時に生れる子供は胎教が良く、赤信号の場合は胎教が悪い。

そのため、小児麻痺、その他の奇病の子供を持っている母親は赤信号で子供が生れている場合が多い。

勿論、正しい心を持って生活している母親は赤信号であっても悪いということは無い。

(2)平穏な家庭の波動

平穏な家庭とは、生年月日の波動の組み合わせによって、構成された姿をいう。私たちはあらゆる波動を知らなくては正しい将来の進路を見出すことが難しい。大自然の春夏秋冬と同じ陽に私たちにもその法則が適応される。

例題→親子4人の波動を考える。父親(3陽(+)・1陰(+)・9陽(-))の年月日の位置を持っている。(+)(-)を持っているから生命力は強い方である。人の上に立つことの出来る方でもある。母親(7陰(-)・6陽(N)・5中(N))の年月日の位置を持っている。陰・中・陽の全部を持っているので性格的に強い方である。月に(N)と日に(N)がある為、調和性がある。長女(2中(+)・1陰(+)・5中(N))の年月日の位置を持っている。中性分が多い中に陰性(+)を持っているので調和が取れている。性格的にはおとなしい良い子で女性的である。両親とも調和されている。父親とは月が同属であり、母親とは日が同属である。

長男(6陽(N)・3陽(+)・5中(N))の年月日の位置を持っている。両親、長女とも調和が取れている。長女より強い性格を持っているが、姉弟は仲が良い。

(イ)年の波動

父親の弱い波動の年が32年、33年、34年であり、32年の時は母の波動が強く、34年には長女の波動が強いので、問題は33年は誰も波動が強くない為、問題の起こりやすいことを示している。

(ロ)月の波動

父親の赤信号の時、母親は黄信号に入る為、2月、3月は突発的な現象が生じやすい月である。父親は9月、10月は弱い波動になり、それをカバーする波動の強い者がいないので、問題の起こりやすい月となる。(家庭の場合は、中心になる人物の波動に影響を受ける場合が多い。)個人の弱い波動、赤信号の時には特に気をつけなくてはならない。

(ハ)日の波動

家族の生れ日のリズムは転換の日と7陰・2中が弱い波動の日である。(つまり、2日・11日・20日・29日及び7日・16日・25日が家族の波動が弱い日である。)年月日の三体の位置が弱い波動の時は特に警戒し、強いリズムの年月日に新築や見合い、移転その他の行事をすることが理想である。この家庭は家族全員が弱い波動に落ちこむことが無いので平穏な家庭である。

いかに良い波動によって合成された家庭であっても、報恩と慈悲の心を忘れては苦難が来る。人生航路は魂の修練道場であり、私利私欲に走ることを戒めている。

(3)変化の多い家族の波動

家族の波動が全部一致している家庭は、大自然生命本体より魂の修練を特に与えられていることを自覚し、弱い波動に打ち勝つための強い意思と努力によって、必ず神の光の保護を受けることが出来る。あくまでも、正しい目的のために一家族が一団となり、精神的調和を計る事が必要である。自らの一念力の想念で、正しい目的を達せられることを信じ、波動の弱い時には瞑想によって常に反省し、自分自体の一念で神の光を自分に与えることにより幸福が得られる。自分の意識即ち心で正法を悟り、自分の家庭及び自分自身を正しい神の光でカバーすることにより、光の保護を受けることが出来るのである。必ず幸福になるという自信を持つことである。自分自体が、自覚する以外には無いのである。不調和な組み合わせの家庭は、より良い魂を造るための修練場である。

例題→父(7陰(-)3陽(+)6陽(N))、母(7陰(-)3陽(+)6陽(N))、長男(1陰(+)2中(+)6陽(N))、長女(4陰(N)4陰(N)5中(N))

父と母は9歳違いで7陰(-)、月は同じく3陽(+)、生れ日は日違いの6陽(N)と年月日共に同属の位置に生れている。双子のような夫婦であり、このような夫婦は親の反対を押し切っても、結婚に踏み切る波動を持っている。

この夫婦と同じように、年月日のいずれかに同属の位置を持っている夫婦は、殆どが恋愛結婚に近い経過を辿る。逢引をしている間は良いのだが、家庭に入ると反発的現象が生じる場合が多い。生年月日の中に。同属の位置を持っている夫婦は、離婚率が高い。離婚は己の意識の中に黒い想念を生む。更に不幸になっていく。しかし、子供の生年月日によって夫婦の波動を正しい方向に持っていく場合が多い。また、同属同性の場合、心中するような現象が起こりやすい。

自殺等は人生の逃避であるが、来世に行って更に苦しみが倍加され、決して逃避にはならないことを悟らねばならない。地獄において魂を磨かねばならない。死は自らの意識によって自分の行為を裁かねばならない。地獄界・極楽界行きも自分自身が定めることになっている。生命は苦と楽の波浪の中で磨かれる。苦しみの後には楽が循環してくる。

年の波動は父・母は同じ年に弱い波動に見舞われ、特に昭和26年・27年・28年ハ変動期であり、長女の波動は上段に入り、強い波動に変わっている。

昭和30年・31年・39年・40年41年は良い波動を示している。長男は父母が下段に入り、弱い波動に移ると共に強い波動に入っている。このような時は、転換の年に特に悪い変動に注意することが必要である。

月の波動は、1・2・3・4・5・6月の前半は赤信号のリズムに重なっているから、体の状態が悪かったり、心配事の生ずる波動である。長女は母親の赤信号の波動に生まれていることは、胎教が悪く、難産の場合が多い。家の中で生ずる困難なことは、前半にあるから、強い青信号の月に家族が心を一つにして頑張ることにより、生活の向上が計れる。強い波動の月に良い原因を造り、弱い波動の月に結果の生れる生活が良い。如何なる苦楽も、神から与えられた試練であることを悟り、一家団結して自らを正しい想念の一念力で神にお祈り、神の光によって保護していただくことである。自分自身が与えられた弱い波動を強い意思によって、改めていくことである。赤信号の弱い波動のときは悪い原因を造らないように、保守して攻撃に出ない行動が理想である。真の正しい心の調和が出来ると、大自然界の意識即ち神仏に、波動が伝わり、困難な波動を自分自身の力で支配できることを忘れてはならない。

生れ日は殆ど同じ波動であり、5中(N)・6陽(N)・7陰(-)と同属の日は余り無謀な行動を慎むことである。

家庭内の波動の組み合わせは、一年を通して誰か青信号のリズムを持っているような姿が理想的である。波動が一致しているとどうしても弱い波動が一家を包んでしまう。また反発現象が起こる。

幸・不幸は自分が定めているのであり、魂の修練である。正しい反省の瞑想は、魂を磨き、人間性を高揚し、真の人間に成長していくものである。


第7章 男女の波動

現象界における肉体生命は魂修行の目的を達するために造られた仮の姿であり、魂流転の仮の宿である。男女の陰・陽の調和によって、中世として子供が生れ魂の宿(舟)を誕生させる。総て大自然生命本体より与えられている本能である。恋愛も結婚も因縁因果によって定められている。因縁因果によって、結ばれている男女自身が、自分自身の調和を忘れて、悩み苦しむことが多いのである。自我我欲が不調和を造り出すのであるから、自分の波動を知ることも調和を造るために良いことである。

(1)恋愛の波動

生年月日が同属の場合は、恋愛しやすい。例えば、9月生まれは9陽(-)だから、同属である3陽(+)、6陽(N)・9陽(-)12月は3陽(+)の為同属であり、調和しやすい。生れ日が10日だとすると1陰)+)であるから1日、4日、7日、10日即ち陰性の位置の波動を持っているため、意見が合うのである。

しかし、男女は陰・陽自然の波動の組み合わせであるkら、同じ年月日生まれ(同属の位置の波動)が結婚に結びつかないのである。つまり反発があるからである。

例題1 男女の生年月日と波動→男(6陽(N)・1陰(+)・2中(+)) 女(9陽(-)・10月の1陰(+)・5中(N))の場合は恋愛しやすいのである。

外で会っている時は良いのだが、家の中で同居すると反発を起こすからである。しかし、生年は陽(N)と(-)で、生月が1陰(+)と10月の1陰(+)で差があり、生日も中(N)と(+)の差があるから、救いがある。

盛衰の波動が男女同時期に来ると苦労する場合が多い。この組み合わせは、心中する男女が多いのである。この組み合わせに限って、冬の赤信号のリズムの弱い期間に交際を始めている場合が多い。恋愛の機会も生まれ月の春の青信号のリズムを選ぶべきである。

例題2 理想的な恋愛→男(9陽(-)・2中(+)・8中(-)) 女(4陰(N)・6陽(N)・4陰(N))の場合は、なかなか恋愛しにくい組み合わせである。このような場合は、生年が9陽(-)と4陰(N)の太陽の位置を持っており、陰・陽自然の姿である。生月の位置は2中(+)と6陽(N)で、中・陽自然の姿である。生日は地球の位置で8中(-)と4陰(N)で、自然の姿をしている。それゆえ、このような組み合わせは、恋愛から結婚へと進む理想的なリズムを持っている。

男性の弱い波動の時に、女性が強く、また女性の弱い波動の時に、男性が強いリズムを示しており、調和が取れている。

次の条件が備わった交際が良いのである。

1、春の青信号のリズムで交際を始めること。これは将来に幸福な結果が生れることを示している。

2、冬の赤信号のリズムで交際を始めないこと。特に女性は必要。

3、生年月日が男女陰陽自然の組み合わせを理想とすること。

4、年・月・日の波動が必ず合致しない組み合わせであること。(同属数でないこと)

5、男性の弱い波動のときに、女性の波動が強い組み合わせが良い。


(2)結婚と波動

結婚話が春のリズム青信号で来た場合は、非常に縁があることを示している。幸福になれるリズムである。逆に赤信号冬リズムの時に来る話は将来問題があることを示している。理想の時期は、春のリズム青信号で話を進めた場合が、まとまりやすい。この場合、女性の青信号を主体に考える。

自分の生年月日の陰・中・陽の組み合わせが、相手の生年月日の陰・中・陽と同属でない方が良い。夫婦は、調和する為にエネルギーの交渉があるので、陰陽、互いにバランスが取れている組み合わせが良いのである。また、年の位置・月の位置・日の位置が男女異なり、波動の上段と下段に別れていることが理想である。即ち、男性の波動が強い時に女性が弱く、女性の波動が強い時に、男性が弱い波動に位置するような組み合わせが良い。一年を通じて、家庭の中に常に男女いずれかの波動の強い方がいることが非常に良いのである。

トラブルは必ず、赤信号冬のリズムの時起こりやすい。

例題→男性(2中(+)・9陽(-)・3陰(+))女性(9陽(-)・2中(+)・5中(N)

女性の弱いリズムは9陽(-)、1陰(+)、2中(+)の年であり、男性も秋のリズムである。このような時は、不調和な結果が生れやすいので自我我欲を捨て神の光に満たされた生活をすることである。女性の強いリズムは4陰(N),、

5中(N)、6陽(N)、7陰(-)、8中(-)の年である。この年は男性も強い波動のなり、好調である。

月については、男性の波動の弱い時に女性の波動が強く、理想的である。

見合い・結婚の時期は、5中(N)、6陽(N)の月が最適である。女性としては1陰(+)、2中(+)、3陽(+)、4陰(N)の月は見合い・結婚を延ばしたほうが良い。

日の波動は、男女共に波動が強いのは8中(-)と9陽(-)の日である。このようなときに見合い・結婚をすることが望まれる。

例題→不調和を起こしやすい組み合わせ

生年が男女共に3陽(+)と3陽(+)は反発する。

生月が男女共に6陽(N)と3陽(+)は反発する。

生日が男女共に1陰(+)と1陰(+)は反発する。

同属・同性の場合は反発するが、恋愛型のコースを辿る。交際中は良いが、家庭に入ると反発し不調和な結果が出る。離婚の場合が多い。

別居して互いの道に進んでいる夫婦が多い。このような夫婦には子供が生れてくると変わった組み合わせになる。自分の波動を知って常に調和の取れた共同生活をすることによって、必ず幸福が獲られる。