「三体理論」が「生命の樹」であることの証明

(1)カッバーラの本質を明らかにする

私は、かって姓名学の本を書きましたが、それは数理論としての数意理論を展開したに止まり、波動理論は九星のリズムに触れただけでした。その後、十数年が経過し、ふとしたことから最も尊敬する高橋信次先生の幻の著書「大自然の波動と生命」が手に入りました。高橋信次先生の展開する三体理論は理路整然とした科学的根拠に基づく理論であることが分かり、愕然としました。三体理論の応用として展開している波動のリズムと私が展開した九星のリズムが逆になっていたからである。((これは、とんでもない間違いをしてしまった。私が間違えた所は修正しなければならない))と決心したのである。

そこで、私は占いの本質につき、再び考えることにした。占いの源流とされているのが古代イスラエルのカバラである。(カッバーラは飛鳥昭雄氏が神の証明にだけ使用している姿を見て、それが正しいやり方であると確信したからであり、単にカバラは占いの道具として、金儲けの手段として使用されているので、区別したかったからである。)

カッバーラとは神が与えた秘密の教えを意味している。カッバーラの体系において、紀元後の数世紀は非常に単純なものだったようである。ところが、3~6世紀に「創造の書」(イエツィラ)が成立し、言語に隠された意味を知ることが課題となっていた。12世紀後半に「光明の書」(バヒル)が南フランスのプロバンスのカバリストにより集大成され、「生命の樹」(セフィロトの木)の全貌が明らかになったのである。「生命の樹」とは3本の柱と10個の球体と22の小径からなっているものである。13世紀になると「光輝の書」(ソバル)がスペインのラビ・モーシュ・レオンにより集大成され、「創造の書」「光明の書」「光輝の書」がカッバーラの3大教典とされている。また、16世紀になるとラビ・イッハク・ルリア・アシュケナシーが転生輪廻をはじめ新しいカッバーラの教義を説き、7という数字を強調したのである。(7が完成された神の徴とした)

私は、高橋信次先生の三体理論が「生命の樹」の3本柱を意味しているのではないかと直感しました。それは、次の理由による。

高橋信次先生は昭和51年6月25日に自らの預言どおり48歳9ヶ月の若さで他界しました。イエスの伝道は3年という短いものでしたが、高橋信次先生の伝道も7年余りであった。非常に短かく感じられますが7という数字は宇宙創造の完成を意味し、神の休息を指している。信次先生は伝道生活7年で宇宙の法を明らかにし、他界されたのである。

私が最も驚いたことは、死の直前に「太陽系霊団の系図」を明らかにされたことである。高次元世界の仕組みが初めて明らかにされたからである。それによると、太陽系霊団は大神霊の光がエル・ランティーという人格を持たれた方を中心として成立し、霊太陽、真のメシアとして存在しているということである。

エル・ランティーの光の分霊としてアガシャー(イエス)、カンターレ(ブッダ)、モーセの三神がおられる。地上に出たイエスはエル・ランティーを指し、エホバと呼びアガシャー系を形作っている。ブッダはブラフマンと呼び、カンターレ系を作っており、モーセはヤハウェと呼びモーセ系を作っている。現代文明の源流は文証(ブッダ)、理証(イエス)、現証(モーセ)による宇宙の法の確立にあった。しかし、この三神の背後にはエル・ランティーの光があったからである。光の直系はエル・ランティーの下に7大天使が配置されている。エル・ランティーの光がプリズムを通すと7色の光がそれぞれの人格を持たれた姿になる。7大天使の天使長がミカエルであり、太陽界(8次元如来界の上段階)に存在している。6人の天使の筆頭にガブリエルがおられる。次いでウリエル、サリエル、ラグエル、パヌエル、ラファエルの大天使がおられる。大天使の側面からの助力者としてガブリエルの下にセラビム(菩薩)とケルビム(諸天善神)の光の天使がそれぞれ数百名ずつ配置されている。また、アラーを信奉したマホメットはガブリエルの直接指導を受けた。アラーはエル・ランティーを指した呼び名である。そして、高橋信次先生は、高次元の名をエル・ランティーと呼ばれている。

(これについて、中丸薫女子が霊的能力で高橋信次先生がエル・ランティーの分身であることを突き止めている。)

私は、高橋信次先生の著書「心の発見」「心の原点」「心の指針」「人間釈迦」「原説般若心経」などを読み、ブッダではないかと思っていた。しかし、信次先生の霊的自覚が進み、ついにミカエル大天使が出現され、エル・ランティー意識に目覚められた。(それは、昭和51年3月頃である) 

私もビデオテープでしたが、その現場を目撃しました。非常に感動的で涙が止めども無く溢れ出て、日本人に生れたことに感謝したのであった。

これをカッバーラで検証すると、3,7,12というカッバーラの秘儀に該当していることが判明したのである。

ヘブライ文字(22文字)は3つの母文字(A,M,Sh) 7つの複音文字(B,G,D,K,P,R,Th) 12の単音文字(H,V,Z,Ch,T,I,L,N,S,O,Tz,Q)により構成されている。

3と7を合計すると10になり、10個の球体と対応する。さらに3と7と12を合計すると22となり、22の小径に対応し、3,7,12という数字は「生命の樹」でもあるのである。

イエス、ブッダ、モーセの三神は3人のメシアを意味する。7大天使は7という数字そのものである。問題になるのは12という数が何処から来るのかという疑問である。(イスラエル12支族という考え方もある。また、イエスの12使途という考えもある)

私は次のように推理しました。

8次元の下は7次元菩薩界であり、セラビム、ケルビムが存在している世界である。菩薩界も三区分され上段階、中段階、下段階に分けられる。7次元の下は6次元神界であり、同様に3段階に分けられる。6次元の下は5次元霊界であり、やはり3段階に分けられる。5次元の下は4次元幽界であるが、3段階に分けられる。7次元から4次元の段階の数が4×3=12となり、3次元世界から8次元如来界に至る段階は12段階あるということである。3人のメシアと7大天使を合わせると10となり、「生命の樹」の10個の球体が発生する。

10個の球体は次の通りである。

①ケテル(王冠)→頭のてっぺん→メシア→9次元

②コクマー(知恵)→右脳→7大天使→8次元上段階

③ビナー(理解)→左脳→如来→8次元

④ケセド(慈悲)→右心室(右心房)→セラビム→7次元(上段階、中段階、)

⑤ケブラー(峻厳)→左心室(左心房)→ケルビム→7次元(中段階、下段階)

⑥ティファレト(美)→自己(心)→神界→6次元(上段階、中段階、下段階)

⑦ネッァー(勝利)→右足のつけ根→霊界→5次元(上段階、中段階)

⑧ホド(栄光)→左足のつけ根→霊界→5次元(中段階、下段階)

⑨イエソド(基礎)→性器→幽界→4次元(上段階、中段階、下段階)

⑩マルクト(王国)→足元→現世→3次元


3次元から如来界に至るには12のプロセスを上昇する必要がある。

結論として、カッバーラの究極の目的は宇宙の真理の追究と真のメシアの存在証明にあると考える。高橋信次先生の場合は、ミカエル大天使が出現したことにより、高次元の秘密を自ら明らかにした。ミカエル大天使、真のメシアたるエル・ランティーが直接示して下された「太陽系霊団の系図」と「三体理論」はカッバーラを超えた理論であると確信している。(「太陽系霊団の系図」は天上界に最高機密であり、「三体理論」はモーセからの霊示であり、9次元宇宙界の機密である。しかし、カッバーラは9次元宇宙界の絶対三神の証明に過ぎない。それゆえ、カッバーラを超えたものであると確信している。)


*「太陽系霊団の系図」は、高橋信次先生によって明らかにされたものである。いずれ信次先生により「新復活」という本に纏められるであろうと思っていたが、本は出版されずに他界されたのである。そのため、この高次元の仕組みは誰かが継承してくれるだろうと思っていた。しかし、この高次元の仕組みはO氏により修正され発表されてしまった。当初、私はO氏が信次先生の後継者であろうと錯覚し、数霊次元説をO氏の理論に合わせてしまったのである。それが、大失敗であったことが分かり、後悔しているのである。それで、カッバーラにより検証した結果、9次元神霊はイエス、ブッダ、モーセの3神としましたので聖書の記述とも一致したのである。聖書の預言を真剣に考えることが大事であることは身を持って体験したのである。


(2)「生命の樹」による占いの検証

私は、占いを大別して数理論と相理論に分類し、数理論をさらに数意理論と波動理論に分類されると考えている。数意理論だけでは静的占いに止まり、波動理論だけでは天中殺のような理論展開を許してしまう結果になる。2つの理論をバランス良く展開して初めて人間学としての占いが可能となるだろう。

占いの源流は、古代イスラエルのカッバーラにあることは疑う余地が無い。多くの占い師がカバラと称してカッバーラの本質とかけ離れた技法に終始している現状を見るとやりきれない思いがしたのである。そこで、私は高橋信次先生の霊的自覚から次元が9次元まであることに着目し、数霊次元説という数意理論を構築してきた。

しかし、カッバーラにより検証しなかった為に、いくつかの理論上の間違いがあった。最大のミスは、O氏の理論をそのまま適用して9次元神霊を10人としてしまったことである。カッバーラでは3人の絶対神の存在を示している。メシアはカッバーラが示しているように3人にしなければならなかったのである。次のミスは、九星のリズムが波動理論のリズムと逆になってしまったことである。何故、九星のリズムを取り入れたのかと言うと、私が公認会計士第2次試験に合格した年が27歳で九星のリズムでは良いとされていた事から、九星のリズムは正しいと錯覚してしまったからである。しかし、波動理論で言えば27歳は今までやってきたことを終了させるということで公認会計士第2次試験の勉強を終わらせることが出来たというわけだったのである。

以上の2点を修正し、数霊次元説による数意理論と三体理論による波動理論を紹介していくことが私の使命であると感じたのである。しかし、波動理論を学んでいくうちに、ある問題が発生してくることに気付いたのである。波動理論の特異点をどのように解消すべきかということである。波動理論の特異点とは強い波動の時期は良いが、悪い波動の時期をどのように乗り越えたら良いかという問題である。この問題を解消できない限り、天中殺を許すことになる。

私は、波動理論の特異点を解消するには数意理論によらざるを得ないと考えたのである。あるいは最悪の波動を持った時期に成功した事例を探すことであると思ったのである。「生命の樹」で⑥ティファレト(美)により、特異点を乗り越えることが可能になると閃いたのである。自己確立に必要な意識が6次元の意識であるからである。ベートーベンの交響曲が1番から9番まであり、数霊次元説を証明していることに気付いたのもその頃である。特に、ベートーベンの交響曲6番「田園」を聴いていると音の波動により、ある程度の特異点は解消されると思ったのである。

また、波動理論の事例を探していくうちにシルベスタースタローンの事例に出会い感動した。彼は最悪の波動の時期にロッキーの脚本を3日間で書き上げている。逆に考えると、波動の悪い時期ほど内面に向けたエネルギーを爆発させることが出来、創作活動や自己確立の訓練期間であると考えたのである。


私の九星リズムと波動理論のリズムの違いを示すと次のようになる

*数霊次元説による次元意識の理解と波動の弱い期間は自己確立の訓練期間と考え努力することにより、困難や人生の壁を乗り越える