波動指数と格闘技

「波動指数」とは波動の強弱を一目でわかる指数で表したものであり、当初は選挙の有利・不利として開発した尺度です。波動指数を格闘技にも応用してみました。

(1)2019年12月24日の格闘技

①WBA世界ミドル級ミドル級タイトルマッチ

村田涼太(1986年1月12日→⑥①③)→26ポイント

スティーブン・バトラー(1995年9月2日→⑥⑨②)→27ポイント(トリプル転換点)

 村田はバトラーを5回2分45秒でTKO勝ちした。村田は序盤からワンツーを中心に圧力をかけ5回に右の連打から左のフックでバトラーを倒した。7月の王座復帰戦の初防衛を果たした。

 波動指数を見ると、バトラーはトリプル転換点であり、自分の実力を発揮できない状態であった。それゆえ、村田にとって有利に作用したと考えられる。

②WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ

寺地拳四朗(1992年1月6日→③①⑥)→23ポイント

ランディ・ペタルコリン(1991年12月31日→②⑫④)→10ポイント

 拳四朗は3回右のボディストレートでダウンを奪い、フックの連打で3回目のダウンを奪った。4回左のボディフックでKOした。これは波動指数通り,拳四朗の勝ちとなった。

③IBF世界フライ級タイトルマッチ

 八重樫東(1983年2月25日→③②⑦)→23ポイント

 モンティ・ムザラネ(1982年10月6日→②⑩⑥)→9ポイント

ムザラネは11年間無敗の強豪である。それに対して、八重樫は2年半のブランクがある。私は波動指数では八重樫が有利だが、2年半のブランクが問題だと思った。アスリートは練習を1日休むと元に戻るのに3日必要だと言われている。それゆえ、八重樫のブランクはどうなるのだろうかと思っていた。心配した通り、だんだんスタミナが切れて、8回でグロッキーになった。9回でレフェリーストップとなった。波動指数的に見れば、確かに八重樫が有利であるが、11年間無敗の強敵に勝つには、20ポイント以上の差が必要だったと思われる。

(2)大晦日の格闘技

①WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

井岡一翔(1989年3月24日→⑨③⑥)→24ポイント(ダブル転換点)

ジェイビェール・シントロン(1995年2月8日→⑥②⑧)→35ポイント

 井岡は、1回~3回は様子を見ていた。シントロンの方が波動指数通り有利に試合を運んでいた。4回からは、井岡のジャブが当たるようになり、距離感をつかんできた。5回からは井岡のペースになり、余裕を持ってシントロンを挑発したりした。結局、キャリア(経験値)の差が出た試合だった、井岡はシントロンのボディを攻撃し、スタミナを奪う作戦に出た。シントロンは2度もテーピングがずれたことにより、体を休める作戦に出た。それほどボディを打たれ限界だったのである。波動指数はシントロンが有利だったが、シントロンのスタミナを奪い井岡のキャリアが上回った試合だったと言える。

②WBO世界フライ級タイトルマッチ

田中恒成81995年6月15日→⑥⑥⑥)→29ポイント(ダブル転換点)

ウラン・トロハツ(1993年3月5日→④③⑤)→24ポイント

 田中恒成は3階級制覇(ミニマム級、ライトフライ級、フライ級)している。1回から田中がプレッシャーをかけてトロハツをコーナーに追い詰める。3回に左右のボディ攻撃でトロハツはグロッキーとなる。3回ボデイィの連打と最後は左アッパーでトロハツをKOした。波動指数通り田中の圧勝であった。

③那須川天心対江端塁戦

 那須川天心81998年8月18日→⑨⑧⑨)→42ポイント 

 江端塁(1991年1月10日→②①①)→17ポイント

 那須川は昨年の大晦日にボクシング元世界5階級制覇者フロイド・メイウェザーとエキシビジョンマッチで1回TKO となった。しかしこれは、キック禁止のハンデマッチであり、誰が考えても那須川の勝利はなかった。キックボクサーにキックを禁止したら、メイウェザーにとっては赤ん坊の手をひねる様であったろう。体格差もあり、無謀なハンデマッチであった。那須川が日本人最強の刺客と言われる江端塁を問題にしなかった。同じ条件で戦えば、メイウェザーといえども那須川は互角に戦えたのではないかと思われる。江畑戦の試合は、波動指数通り那須川天心の圧勝であった。

④朝倉未来対ジョン・マカパ戦

 朝倉未来(1992年7月15日→③⑦⑥)→33ポイント

 ジョン・マカパ(1995年4月7日→⑥④⑦)→32ポイント(ダブル転換点)

 両者互角だったが、若干、朝倉の方が優勢だった。マカパはグランド(寝技)に持ち込もうとするが、朝倉がこらえた試合展開だった。結局、波動指数通り、朝倉の判定勝ちとなった。

⑤エメリヤー・エンコ・ヒョードル対クイントン・ランペイジ・ジャクソン戦

 ヒョードル(1976年9月28日→⑤⑨①→完全な大物)→24ポイント(ダブル転換点)

 ジャクソン(1978年6月2日→⑦⑥②→隠れ大物)→41ポイント

 ヒョードルは60億人分の1と称された最強の格闘家であり、生年月日に①⑤⑨を持つ完全な大物である。それに対してジャクソンも生年月日に②⑥⑦を持つ隠れ大物である。大物同志の戦いはどうなるかと思っていたが、ヒョードルの方が試合巧者だった。一方的な試合展開であった。これがヒョードルにとって、日本最後の試合となった。

⑥朝倉海対マネル・ケイプ戦

朝倉海(1993年10月31日→④⑩④)→17ポイント

マネル・ケイプ(1993年11月14日→④⑪⑤)→18ポイント

 これはバンタム級タイトルマッチで戦ったが、ケイプがグランド(寝技)に持ち込み、朝倉をTKOした。グランドに持ち込もうとするケイプに対し、打撃で応戦する朝倉の対戦だったが、波動指数通り、ケイプが勝った。兄の未来はグランドに持ち込ませなかったので判定勝ちしたが、弟の海はづランドに持ち込まれて負けた。

⑦浜崎朱加体ハム・ソヒ戦

浜崎朱加(1982年3月31日→②③④)→14ポイント(ダブル転換点)

ハム・ソヒ(1987年3月8日→⑦③⑧)→48ポイント

 浜崎はグランド(寝技)で攻撃しようとしたが、首を三角締めで苦しめられてしまった。そのため、判定で負けた。必ずしもグランドでは上にならなければ有利になるとは限らないことを示した試合だった。波動指数が及ぼした効果だった。